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トラウトの河川への回帰性は低いほど良い!?迷いザケの正体とは?

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マスが生まれ育った川に戻って産卵することは子孫を残す上で重要であることは誰もが知っていることと思います。

どうして一度海に出た魚が生まれた川を覚えているのか、なぜ自分が育った川がわかるのかは今もはっきりと証明されていません。

そのような今も謎の生態を持つトラウトですが、トラウトの種類や個体によって生まれた河川に戻らない個体も存在します。
つまり生まれた河川とは全く違う遠い場所に遡上する魚がいるということです。
このように生まれた河川に戻らない、道に迷ってしまったような個体を「迷いザケ」と呼びます。
これはただ道に迷ってしまった個体なのか、生まれた時から遺伝子に組み込まれた個体なのか定かではありませんが、実はこれが子孫繁栄に必要な役割を持っているのです。

 

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・マスの寿命が回帰性と関係している?
ギンザケやシロザケが生まれた川に戻ってくる回帰性は高くおよそ90%以上、カラフトマスの場合はおよそ50%と低い傾向があります。
シロザケの寿命は平均で3年から4年、ギンザケの寿命は4年から7年となっているのに対し、カラフトマスの寿命はほとんどが2年とマスの中で最も短いのです。
マスの寿命と回帰性から何がわかるかというと、寿命が短い種類のマスは回帰性が低い傾向になるということです。
というのも例えば台風や豪雨によって河川が氾濫すると、産卵のために遡上したマスは居場所がなくなります。もし産卵した直後なら卵から稚魚まですべて流されてその川のマスが全滅してしまうかもしれません。
しかし回帰性が低いと全く違う遠くの河川に遡上する個体も多くなるため、他の川で産卵して子孫を残すことができます。
カラフトマスのように寿命が短いということはそれだけ産卵のチャンスも少ないということであり、また他のマスと違って産卵後はすぐ寿命を終えます。
そのため生まれ育った川に戻るよりも、あちこちに分散して他の川に遡上して産卵した方が万が一の時にリスク分散でき、子孫を残せる可能性が高くなるということです。
マスはこのように種類によって多様な環境の変化にも対応しながら命を繋いでいるわけです。